社員の意識改革によって、
業務改善を「当たり前」に

仕事内容や給与・待遇だけでなく、働く環境も会社選びの大事な条件。いかに働きやすい環境が整っているか、チェックする生徒や学生が増えています。

岩手県では、働き方改革の取り組みを進め、魅力ある職場づくりを後押しするため、毎年「いわて働き方改革AWARD」を開催。優れた取り組みを行なっている企業を表彰しています。

2024年度の最優秀賞に輝いたのは、大船渡市のアースデザインコンサルタンツ。子育てと仕事の両立支援、社員の働きがいとモチベーションの向上など、働き方改革に総合的にバランスよく取り組んでいる点が評価されました。2019年にも同賞で長時間労働削減部門の個別プロジェクト賞を受賞していますが、そもそものきっかけは震災でした。

「当時は、復旧・復興事業に関わる仕事が多く、長時間労働で社員たちが疲弊していたんです。働き方を改善していかないと、会社のためにも地域のためにもならない。そんな思いからスタートしたんですが、意識が変わるまでが大変でした。でも、働きやすい職場じゃないと継続もできないし、若い人も定着しない。社員の理解がないと取り組み自体ができなかったので、協力してくれた社員たちに一番感謝しています」と話すのは、改革の旗振り役である総務課長の滑川淳一さん。

その後も取り組みはさらに広がり、資格を取得した社員に報奨金を出し資格手当も増額するなど、社員の頑張りに応える制度を整えました。また、会社独自の「健康アワード」を年１回開催し、健康増進優良者の表彰や外部講師を招いての健康講話の受講、全社員参加のウォーキングイベントを開催するなど、「健康経営」にも積極的に取り組んでいます。

滑川さんは、「特別なことをしたわけではなく、働きやすい職場を目指してコツコツと取り組んできた結果が最高の評価を受けて本当に嬉しいです」と受賞の喜びを語ってくれました。

（取材時期：2024年12月）

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https://workstyle-iwate.com