愛護会では、女性が働きやすい職場づくりのために、どんな取り組みをされていますか？

子どもの「看護休暇」や不妊治療を受けるときに利用できる「出生サポート休暇」、「育児休暇」などさまざまな休暇制度を用意しているほか、子どもの成長に合わせて利用できる「育児短時間勤務」などの制度を導入しています。

特に育児休暇の取得率は100％。育児休暇後の復職率も高く、職員が安心して子育てと仕事を両立できる環境を整えています。

三田さんは２人のお子さんがいらっしゃるそうですね。実際に休暇制度を利用してみて、どう感じましたか？

安心して休むことができる制度があるのは、とても助かりました。

第一子を出産したときは、「休む＝職場に迷惑をかける」というイメージがあって、できれば休みたいと思っていたときも、少し無理をして働いていたところがあったんです。

一方で、第二子が生まれた2015年頃からは、休暇制度が充実したことと、出産や育児への周囲の理解もあって、「体調が悪いときは、無理せず休んでね」と言ってもらうことが多くなりました。上司も同僚も子育て経験のある方が増えてきたこともあって、職場全体で子育てに優しい雰囲気が広がっていると思います。

子育てや介護などを理由に一度退職された方が、再就職されることも多いとお聞きしました。

復職の際には、退職前の経験やスキルを踏まえて給与などの条件を設定する制度を設けています。そのため、新しい企業で一から働き始めるよりも、安定した収入を得ながら、これまでのノウハウを活かして働いていただくことができます。

やむを得ず退職された方が「また愛護会で働きたい」と戻ってきていただけるのは、とても嬉しいことですね。

女性が活躍することで、職場にはどんな影響があると感じていますか？

愛護会では、管理職向けに女性活躍を推進するためのセミナーを開催しているんですが、そのなかで講師の方から「女性が活躍することで職場が活性化するのはもちろん、家庭にゆとりが生まれ、ひいては地域全体の元気につながる」というお話をいただいています。

実際にこれまでの取り組みを通じて、職場に明るい雰囲気が生まれ、職員のみなさんが仕事もプライベートも充実させられる環境が、少しずつ形になってきていると感じています。こうしたいい影響を、さらに広げていけるといいですね。