みんなの想職活動

interview

2025/10/23 掲載

わたし○○な新人です!/15

水・土・空気を分析して地域の安心と安全を守る!

初めての社会人生活はドキドキとワクワクの連続! いろんな業界で奮闘するピカピカの新人さんたちをご紹介します! 今回は、株式会社大東環境科学に入社して3年目を迎える髙橋花枝(たかはし・かえ)さん(25)を訪ねて、環境調査の専門家として成長を重ねる日々についてお聞きしました。

みなさんは「環境を守る」と聞いて何を連想するでしょう。温暖化、海の汚染、生態系への影響など、地球規模の問題を思い浮かべる人が多いかもしれませんね。今回訪れた株式会社大東環境科学は、もっと身近な地域の水や土、空気の調査を通じて、私たちの暮らしに深く関わっている企業です。

同社の分析課で社会人生活をスタートした髙橋花枝さんは、まさにこれらの分析を担う専門職。一体どんな職場でどんな風に働いているんでしょう。

仕事中は白衣が基本。たくさんの機器や薬品に囲まれて日々を過ごす髙橋さん

髙橋さん、よろしくお願いします! 環境調査って一般には馴染みの薄いお仕事ですが、どんなことをしているんですか?

たとえば河川や飲料水、工場排水などの水質検査、ごみ焼却施設の排ガスや悪臭の測定、自動車や鉄道の騒音、振動の調査など、人々の生活や健康に影響するさまざまなものを対象に調査、分析を行っています。

知らないうちにみんながお世話になっているんですね。髙橋さんが受け持っているのは具体的にどのような業務ですか?

私は主に水の分析を担当しています。水と言っても対象は飲み水から排水までさまざまですが、例えば飲み水だったら、細菌や有害な物質が含まれていないか、人が飲んでも問題ないかを調べて、そのデータをお客様にお渡しするのが仕事になります。

そういう会社の存在を初めて知りました。そもそもどうしてこの仕事に興味を持ったのでしょう?

この会社を知ったのは就職セミナーでした。実は私、社内では珍しい文系の出身なんです。何か地元に貢献したいと思って大学では総合政策学部に入ったのですが、町おこしみたいな取り組みはあまりピンと来なくて。そんな中、環境を守ることで地域の役に立つというアプローチに惹かれて、ゼミでは小川の水質と生態系の調査をしていたんです。

それってまさに今お仕事でやっていることでは?

そうなんです。このような調査や分析を仕事でも続けられると知って応募しました。会社は従業員の8割以上が調査・分析を行う技術者で、化学系の学科を出た人が大多数。だから面接でもとにかくゼミでの経験を猛アピールしました。その熱意が通じて入社できたのだと思っています。

見たこともない、何に使うのかもよくわからない分析機器がたくさん!

文系出身だとやっぱり大変なんですか?

基礎的な知識が不足しているので、薬品などについて先輩や上司が話す内容がわからないこともよくあります。それについてはもう、ひたすら覚えていくしかないです。理系出身だとすぐに取れる資格も一定の実務経験が必要になるなど、越えるべきハードルはありますね。だけど出来ることが増えるのは嬉しいし、今いちばんやりがいを感じている部分なので、それらをプラスに捉えて頑張っています。

なるほど。ところで分析自体は機械で行うと思いますが、先輩たちとの差はどんなところに現れますか?

やっぱり経験値が違います。分析するものごとに機械が変わるので種類が多く、それに慣れるだけでも時間がかかります。機械トラブルがあった時など、先輩たちは原因の切り分けが的確で、自分よりもずっと使いこなしていてすごいなと感じます。

少しでも先輩に追いつこうと頑張っていますが、出来ることが増えると出来ないことも増えるのを実感しています。何かを習得すると次の視界が開けて、新しい技術を身に付けるためにまた知識がいっぱい必要になっての繰り返し。本当に日々勉強の世界です。

人々の健康や安全に直結する内容の分析が多いので、工程を間違えず慎重に行うことが求められる仕事です

たしかに機械や器具がいっぱいで、普通の職場とは全然違います。

子どもの頃から科学好きなので、たくさんの測定機器などが並ぶ職場には今でもときめいたりします。白衣を着て、薬品を入れたフラスコを振って、理科の実験みたいなことを仕事でしているのが、自分でも格好いいって思ったりして。

あははは、そういうところも含めての前向きさなんですね。最後に改めて髙橋さんの仕事に対する想いを聞かせてください。

私たちが分析したデータそのものが会社の製品なので、正確であることが何より大切になります。高性能な分析機械を所有しているのが会社の強みですが、扱う技術者の知識や経験があってはじめてそれらが生かされるので、私ももっともっとレベルアップしていきたいです。

髙橋さんは、「日々コツコツ」な新人さんでした!

日常生活を送る中で私たちがその存在を意識することはあまりない仕事ですが、正確な分析業務を通して、地域の人々が暮らす上で欠かすことのできない水や土や空気の安全を守ってくれる。控えめながらしっかり上を見据えて日々努力を重ねている髙橋さん自身と重なるような仕事だなと感じました。

(取材時期:2025年5月)

大東環境科学に興味のある学生さんにメッセージ!

当社は水・空気・土壌など、あらゆる自然や生活環境に関する検査分析、調査測定のプロフェッショナルとして快適な環境づくりに貢献しています。
環境の業界に携わりたい方、分析や調査測定がしたい方、環境コンシェルジュとして地域に寄り添いたい方、いのち輝く環境をより良くして将来へ渡すことに共感される方、ぜひ私たちと共に歩んでいきましょう。

■株式会社大東環境科学
岩手県内を中心に、水質分析や大気測定、土壌分析、騒音振動測定、悪臭測定などの環境計量証明事業が経営の基盤です。その他、環境アセスメント、土壌汚染調査、アスベスト調査など、多種多様な環境問題に対し、それぞれの専門家が業務を担っています。

▶︎シゴトバクラシバいわて
https://www.shigotoba-iwate.com/kyujin/detail/030007-0000000269679