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interview

ススム働き方改革/05

休暇制度やICT施工でゆとりある職場を実現!

岩手県内に広がる「働き方改革」の中から、気になる取り組みをピックアップ!社員の働き方=生き方をどのようにサポートし、どんな改革をしているのか、チェックしてみましょう。

1958年に矢巾町で創業した水清建設は、土木や建築、舗装、水道設備などの工事を手掛ける総合建設業の会社です。

以前から仕事と出産、育児などの両立に理解のある職場でしたが、時代の流れとともに男女問わず働きやすい環境を整備。その取り組みが評価され、2016年に「いわて働き方改革AWARD」の優秀賞を受賞。翌年には最優秀賞に輝きました。

「社員にとっての働きやすさ」を重視する水清建設とは、どのような会社なのでしょうか?総務部次長を務めている瀧恵子さんにお話を伺いました。

ライフスタイルに合った
柔軟な休暇制度

お話を伺った瀧さん。「会社見学に来た学生さんからは、社員同士の仲が良さそうとよく言われます」と語ります

水清建設の特徴的な取り組みの一つに、「多様な休暇制度」があります。これは出産や育児休暇はもちろん、子どもが体調を崩したときに利用できる「子の看護休暇」や、地域の祭りや行事に参加するための「自治会・学校・地域行事等参加休暇」などが設けられています。

こうした休暇制度の背景には、水本孝社長の「社外でさまざまな人と関わり経験したことが、必ず仕事にも生かされていく」という考えがあります。

実際に社外での関わりが増えると、情報や新たな視点を得ることで仕事の幅が広がり、全体的な作業効率もアップするとのこと。

さらに同社では、地域企業と比べて10%高い給与(自社調べ)を実現。柔軟な休暇制度と安定した収入は、仕事へのモチベーション維持にもつながります。

そのため離職率は低く、産休や育休からの復帰率は100%を達成。復帰する際も時短勤務からスタートするため、ごく自然に休暇前の状態に戻れるそうです。

学生の皆さんは出産や子育てと言われてもピンとこないかもしれません。でも、こうしたフォロー体制が整っていることで、安心して長く働き続けることができるんです。

岩手で唯一!
ICT施工の先駆け的存在

若手社員を中心に新しい技術を積極的に取り入れているそう

水清建設といえば、岩手の中でも先進的なICT施工に携わっている会社でもあります。

工事の現場では、いくら綿密な計画を立てても天候次第で作業に遅れが出てしまうことが多いもの。そのため決まった休みを確保することが難しい状況にあるのです。

しかし水清建設では、ICTの力を使って全体の効率化を実現。ドローンを使った3次元計測や、3D設計および施工を導入。例えば設計データを重機が受信して、自動で掘削することまでできてしまうんです。

ICT施工を導入した2019年からは、格段に作業スピードがアップ。今では現場で働く従業員も、週休二日が当たり前になっています。

こうした取り組みが評価され、2020年度は東北にある建設関係の企業を対象に審査された「みちのくi-Construction」で奨励賞を受賞。2022年度には国土交通省が主催する「インフラDX」において、岩手県で唯一、優秀賞を受賞しています。

ICT施工を導入することで現場スタッフの体力的な負担も大きく改善。これまでよりも余裕を持って作業することができているそうです!

キャリアプランで
将来のビジョンをイメージ

幅広い世代が活躍中。入社後は先輩に教わりながら資格を取得して、ステップアップを目指します

そんな水清建設では、人材育成にも力を注いでいます。新しく仲間に加わったメンバーには、一ヶ月程度の新入社員研修を実施。その中で今後の目標を定めるためのキャリアプランを作成します。

これは勤務年数ごとに取得できる資格や現場での立ち位置を明らかにし、将来のイメージを具体的に描くというもの。半期ごとに社長と直属の上司を交えて面談を行い、目標の達成具合が給料やボーナスに反映されていく仕組みです。

もちろんそれ以外にも、会社への要望や相談などを社長に直接伝えることができるため、従業員にとっては貴重な機会になっているそうです。

また水本社長にとっても社員との面談は大切な時間で、一人一人の様子や意見を知ることで会社全体の運営に生かしています。

お話を伺った瀧さんは「今でも給料明細は、社長が社員に手渡ししているんですよ。デジタルとアナログが混在している所も、当社の特徴の一つです」と、教えてくれました。

給料明細を社長から直に渡される会社って、実は珍しいんです。社長に「お疲れ様」と声をかけてもらえれば、仕事へのモチベーションも上がりますね。

会社全体の効率アップを目指し
より働きやすい環境づくりを

総務スタッフが働く本社事務所。まるでショールームのようにオシャレな空間

これまで工事現場のICT化を進めてきた水清建設ですが、今後は総務など会社の内部を支える部署のDX化も進めていくそうです。

瀧さんは「内部のDX化に取り組むことで、会社全体の効率が上がってさらに働きやすくなります。これから内部スタッフも募集する予定なので、ぜひ私たちと一緒に、働きやすい環境づくりをしてもらえればうれしいです」と、教えてくれました。

岩手の建設業界をけん引する水清建設は、社員や地域との関わりを大切にしながら進化し続ける企業でした。

水清建設に興味をもった学生さんにメッセージ!

「社員の幸せ」と「地域貢献」が会社理念。社員が幸せじゃないと良い仕事はできません。社員が誇りを持って働き続ける会社であるために、社員の声を聞き職場環境の改善やキャリアステップを応援し続ける職場で一緒に働いてみませんか。

■株式会社水清建設
1958年創業。総合建設業として岩手の建設業界を牽引し、地域貢献にも力を入れています。目指しているのは「従業員が人に自慢できる職場づくり」。子育てをサポートする「くるみん事業所」や、「いわて女性活躍認定企業等(ステップ2)」にも認定されています。

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