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interview

新人の大いなる失敗/01

頭が真っ白に電話応対が怖かった!

社長も部長もベテランの大先輩も、誰にでもあったピカピカの新人時代。右も左もわからない当時の彼らが直面した、「新人時代の失敗エピソード」を直撃インタビュー。今だから語れるアレコレを、根掘り葉掘り聞いてみました。どんな失敗も糧にすれば怖くない…のだ!

今回ご登場いただくのは、東北5県でショッピングセンターを展開するイオンスーパーセンター株式会社の、紫波古館店店長・佐藤理沙さん(34)。

親しみやすい人柄で、お話の端々から、日ごろお客さまや従業員に親身に接している様子が伺えます。

佐藤さんは、秋⽥県の店舗で「畜産」と、豆腐や食パンなどを扱う「日配」の売り場を、さらに、宮城県の店舗で副店長を経験したのち、紫波古館店の店長に抜擢。頼もしく活躍されています。

出勤時は必ず売り場へ出る佐藤さん。「必要とされていること」を見極めるため、お客さまや従業員の様子をチェックします

そんな佐藤さんに、新⼈時代の失敗談を聞くと、電話応対でお客さまを怒らせてしまったことがあったそう。

「『○○という商品はありますか?』 という単純な質問だったのですが、『少々お待ちください。今確認します』と、電話をつないだまま広い売場を⾛り回って探してしまったんです。電話代もかかるし、だんだんお客さまも怒ってしまい、電話を切られてしまって……。こういう時は⼀旦お預かりして、商品を探してから掛け直せば良いのですが、当時は頭が真っ⽩になってしまったんですね」

これに限らず、クレームの電話を受けることもしばしば。突然怒鳴られることもあり、「電話に出ることが本当に恐怖でした」と新人時代を振り返ります。

そんな苦手意識を佐藤さんはどう克服したのでしょう? 聞けば、同じ失敗をしないように⼼がけたことはもちろん、経験を重ねていくうちに、だんだんと乗り切れるようになったとか。

「お叱りの電話を受けた瞬間は、⾃分個⼈を否定されたように感じてしまうのですが、そうではなく、お店を代表して貴重な意⾒をいただいているんだと思えるようになりました。気付きをいただけるのはありがたいことですし、凹んだとしても、相談に乗ってくれる仲間がいます。同世代はもちろん、お⺟さんやおばあちゃん世代の同僚がいることは、とても心強いですよ」

同社が注力する産直コーナー。地域の生産者から、毎朝野菜や果樹、米や菓子類が届きます

常にお客さまや従業員へ敬意を払う佐藤さん。その姿勢が培われた原点も新人時代にありました。

「働き始めた頃は、与えられた仕事を終わらせなきゃとか、ミスをしてはいけないとか、自分のことばかりを考えていました。でもある時、『いつも頑張っているね』とお客さまから声をかけていただいたんです。お客さまの中には、毎日お店にいらして、従業員の顔を覚えてくださる方がいるんですね。『今日は顔色が良くないけど大丈夫?』とか、“個人”として見てもらえるのはとてもうれしい経験でした」

以来、お客さま、従業員、ひとりひとりを大切にしている佐藤さん。「当店に足を運んでくださるお客さま、プライドをもって真面目に働く従業員には感謝しかないです。生活スタイルが多様になる中でも、買い物が楽しいと思ってもらえるお店・働きやすい職場づくりをしていきたい」と話します。

佐藤さんは、「役職で壁を作ってほしくない」と、話しやすい雰囲気作りも心がけているそう

はじめての経験をするときに、戸惑いは尽きないもの。イオンスーパーセンター株式会社では、先輩・同僚はもちろん、地域のお客様に見守られながら、不安を乗り越え、成長していくことができそうですよ。

(取材時期:2023年8月)

■イオンスーパーセンター株式会社
盛岡に本社を置き、⼭形を除く東北5県に22店舗(岩⼿県内は7店舗)を展開。バリアフリーを意識した上り下りのないワンフロアで、⾐・⾷・住の商品を販売しています。地元生産者が出品する産直コーナーがあり、東北5県のネットワークを活かした、各県自慢の加工品などもそろいます。

▶︎企業紹介|シゴトバクラシバIWATE
https://www.shigotoba-iwate.com/kyujin/company/64000010040290