みんなの想職活動

interview

2024/2/19 掲載

ススム働き方改革/02

きめ細やかなヒアリングが職場風土を変える

働く職員を「人財」と表現する北日本銀行では、性別や世代の枠を超え、職員が抱えるさまざまな課題と丁寧に向き合う取り組みが進められています。「きたぎん」のみなさんが窓口で見せてくれる、にこやかな笑顔。その親しみやすさを裏でしっかりと支える、職場のサポート体制についてお聞きしました!

女性の働きにくさを
解消するための取り組み

「ポジティブアクション推進プロジェクト」のメンバー。話し合いを重ねて制定した取り組みは、「いわて働き方改革AWARD2016 個別取組部門賞」を受賞しました

岩手県を中心に、東北・東京支店で事業を展開する北日本銀行。800名を超える従業員が、日々の銀行業務に奔走しています。2014年には、「ポジティブアクション推進プロジェクト」を発足。キャリアも年代も違う5名の女性職員が選ばれ、話し合いを重ねました。

まず、課題として挙げられていたのは、性別によって職域に偏りがあること。女性職員は窓口など、個人のお客様を対象に業務を行うことがほとんど。一方、法人の渉外や融資の対応は、男性職員が主に担当していました。

そこで、女性職員の活躍の場を広げるため、融資業務に関わるセミナーや、管理職に必要なスキルを身につける研修を企画。その結果、「未経験の業務にもチャレンジしてみたい」という前向きな職員が増えたといいます。

また、女性職員が長く銀行で働ける環境づくりも、課題の一つでした。

当時は、出産や育児を理由に退職してしまう女性職員が多かったのだそう。その対策として、復職を支援する「リ・キャリア制度」を設けたほか、民間企業が運営する保育園と契約し、職員の子どもは優先的に入園できる子育て支援制度にも取り組みました。

こうして、仕事と育児を両立するための協力体制が整ってきたことで、男性の育児休暇取得率も2022年度には67%にまで上昇。今年の春も2名の女性が「リ・キャリア制度」を使って職場に復帰しているだけでなく、現在では出産や育児を機に退職する職員はほとんどいないそう。

女性の働きにくさと地道に向き合う姿勢が、男性にも働きやすい職場環境へとつながっていったのですね。

男性育休取得率の向上や、女性のキャリア支援への取り組みが優良であると認められ、2021年に岩手労働局長より「子育てサポート企業」として認定を受けました

長く働くことのできるカギは
「座談会」にあり?

座談会によって支店間のつながりができたことで、業務内外の相談がしやすくなってきたというメリットも

北日本銀行では、さまざまな座談会を定期的に開催しています。「新人行員座談会」では、配属になった支店の雰囲気や、初めて携わっている業務について情報交換。スタートラインが同じ仲間だからこそ、「どんな銀行員を目指していきたいか」を率直に語り合うことで互いの刺激となり、仕事へのモチベーションも高まるといいます。

「パパ・ママ座談会」には、育児休暇を取得したことがある職員や、将来的に利用するかもしれないと考えている職員が参加。子育て中の悩みに共感し合えるだけでなく、家事の分担など具体的なことも話題に上り、「そういうやり方もあるのか」と新たな気づきを得る職員もいるのだとか。

こうした交流の場をきっかけに、迷ったときに意見を聞ける人が所属する支店内外に増えていくことで、安心して長く働ける職場を目指しているそうです。

身近に相談できる先輩や仲間がいてくれることは、安心感につながりますよね。

職員の声が届く職場を目指して

お話を伺った人事部の畠山さん。「銀行は四角四面の堅いイメージがあったのですが、就職活動をする中で、きたぎんの親しみやすさや柔軟な姿勢を感じました」と話します

キャリアアップといっても、個人によって思い描くビジョンはさまざま。北日本銀行には、「1on1ミーティング」という個人面談で、今後のキャリアや働く上での悩みなどついて上司に相談できる制度があります。

また、パートタイム職員へも「働く職場の雰囲気はどうか」「自己啓発ができるような職場環境にあるか」などを話し合う場を設けたことで、勤務形態に関わらず、働き方について考えることができているのだそう。

これまでの取り組みの中で、職員の声が実現された例もあります。男性は通年ノーネクタイがOKになり、女性は制服の着用が廃止されました。お気に入りの服を着て働くことで、自分を表現できるだけでなく、仕事のモチベーションもアップ。着替えの回数が減り、スムーズに退勤できるようになったことで、子どものお迎えに行ったり、買い物に行ったりできるなどプライベートの時間の充実につながると話す職員もいます。

自分の声を拾ってもらえるという実感があると、職場への信頼感も増し、目標に向かってポジティブに働くことができますね。

女性職員、パートタイム職員も積極的に会議へ出席。発言の機会も増えたといいます

地域の人々の暮らしに寄り添い、夢の実現化をサポートする銀行員の仕事。キャリアや性別にとらわれることなく、「あなたらしさ」を尊重してくれる職場で、働くやりがいを見つけていきませんか?

(取材時期:2023年11月)

北日本銀行に興味を持った
学生へメッセージ!

北日本銀行には多様な考え方を受け入れ合い、チャレンジできる環境が整っています。ぜひ私たちと一緒に、ユニークバンクとしてワクワクする未来を創り上げていきましょう。
北日本銀行本部 人事部 畠山いずみ

■株式会社北日本銀行
1942年設立の北日本銀行では、地域密着・健全経営・人間尊重を経営理念に掲げ、岩手県を中心に東北広域で地方銀行としての役割を担っています。「故郷“いわて東北”をもっと豊かにおもしろく」を使命とし、ワクワクを創り出す豊かな人間力×デジタル技術の活用により、地域の未来をデザインするユニークな銀行を目指しています。

■企業サイト
https://www.kitagin.co.jp/index.html

■シゴトバクラシバIWATE
https://www.shigotoba-iwate.com/kyujin/company/84000010018820