みんなの想職活動

interview

2026/3/19 掲載

岩手で仕事はじめました/14

あの日の発見がつないだ久慈での仕事と暮らし

岩手出身でUターンした人、県外からIターン・Jターンした人など、岩手で働き始めた社員さんをご紹介!今回は、久慈琥珀株式会社に入社して3年目の、石賀大登(いしが・だいと)さんにインタビュー。移住した経緯や、仕事のおもしろさ、岩手での暮らしについて伺いました。

東京から岩手にIターン。移住という選択をし、久慈琥珀株式会社で働く石賀さん

石賀さんは生まれも育ちも東京で、高校卒業後は恐竜学科がある専門学校に進学されたそうですね。
就職を機に岩手に移住したきっかけを教えてください。

一番のきっかけは、専門学生時代に久慈で恐竜の化石を発見したことです。当時、久慈琥珀博物館と早稲田大学との共同調査に参加していて、恐竜の歯の化石を見つけました。最初は「見つけた」という驚きだけでしたが、調査で何度も久慈に訪れるうちにこの場所に縁を感じるようになりました。

学生時代から、すでに久慈とのつながりがあったのですね。
恐竜への興味はいつ頃から持つようになったのですか?

子どもの頃に観たドラえもんの映画『のび太の恐竜』が原点です。作中で、首長竜のピー助を発見するシーンがとても印象に残り、そこから恐竜に夢中になりました。野球などのスポーツもしていましたが、恐竜への興味はずっと持ち続けていましたね。

専門学生時代、久慈で恐竜の歯の化石を発見。この発見が移住のきっかけに

子どもの頃、学生時代の純粋な思いが、移住や今の仕事に繋がっているのですね。
入社を決めるとき、どんな思いがありましたか?

久慈琥珀博物館にも大きな魅力を感じていましたが、進路を考える中では上野にある国立科学博物館で働きたいという気持ちもありました。
そんなとき、専門学校の先生から「自分で化石を発見した博物館職員は全国的にも珍しい。その立場だからこそ伝えられることがあるんじゃないか」と言われたんです。その言葉に背中を押されましたね。

また、恐竜学科の一期生として、自分が地方の博物館に就職することで後輩たちの進路の可能性を少しでも広げられたら、という使命感もあり久慈琥珀博物館を選びました。

久慈琥珀博物館ならではの特徴は、どんなところだと思われますか?

国内で唯一の琥珀専門博物館であることも特徴ですが、実際に研究が行われている地層で琥珀採掘や化石発掘を体験できることが一番の魅力だと思います。
参加者の方には、アイスピックや移植ベラを使ってもらい、本格的な発掘体験をしてもらいますよ。

かなりリアルな体験なのですね。

「本物に触れている」という感覚があるからか、最初は緊張していた方も次第に夢中になっていく姿がとても印象的です。

現在はどのような業務を担当されていますか?

博物館での展示解説をはじめ、琥珀採掘体験のレクチャー、SNSの運用、企画展のポスターやチラシ制作など、幅広く担当しています。来館者の方が「難しそう」と感じてしまわないよう、専門的な内容をできるだけ身近な言葉に置き換えることを意識しています。

恐竜の被り物を身に付け、来館者に解説をする石賀さん

仕事の中で特にやりがいを感じるのはどんな時ですか? 

やはり、発見の瞬間に立ち会えた時ですね。自分が見つけたときも嬉しいですが、体験に来た方が琥珀を見つけて「本当に出た!」と声を上げる瞬間を一緒に共有できるのは、この仕事ならではだと思います。

東京から岩手に移住されて、暮らしの面ではいかがですか?

とにかく、寒さには驚きました(笑)。かかりつけの病院が近くになかったり、お店が夜遅くまで営業していなかったりと、最初は不安もありました。ただ、私は人混みが得意ではないので、今となっては久慈の静かな環境が自分にとてもマッチしていると感じます。

休日のリフレッシュ方法を教えてください。

休日は、洋野町にある「ひろのまきば天文台」で星空を眺めることが多いです。SNSで公開されるイベントカレンダーをチェックして、自分が見たい天体に合わせて訪れています。望遠鏡で土星の環や月のクレーターを見たり、空を見上げたりする時間はとても贅沢で癒しの時間です。

「岩手に来て良かった」と感じる理由のひとつでもある星空

最後に、今後の目標を教えてください。

いつか、自分の手で恐竜の頭骨を発見することです。久慈は、琥珀と恐竜の化石が同時に見つかる世界的にも珍しい場所。ここなら、まだ誰も発見していないものがあるはずだと感じています。そして、恐竜や琥珀をきっかけに、子どもたちが「知ることっておもしろい」と思える解説ができるようになりたいですね。


(取材時期:2025年12月)

久慈琥珀に興味を持った学生さんにメッセージ!

久慈琥珀株式会社は琥珀の魅力を多くの人に知ってもらいたい、そして多くの人と感動を共有したい!
そんな想いがギュッとつまった会社です。
久慈琥珀株式会社は博物館だけではなく製造部や営業部等琥珀を通して色々な経験ができます。
琥珀について知識が少なくても、研修がしっかりなされているため、段々と琥珀の知識も身につき、琥珀の素晴らしさが実感できます。
琥珀に少しでも興味関心がある方、ぜひお待ちしております!

■久慈琥珀株式会社
1981年設立。岩手県久慈市を拠点に、琥珀の採掘から装飾品の製造・販売までを一貫して手がけています。琥珀博物館やレストランの運営を通して、展示や体験による琥珀の魅力を発信。地域に根ざした活動を続けながら、ものづくりと体験の両面から琥珀文化の継承と発展に取り組んでいます。

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