みんなの想職活動

interview

2026/3/19 掲載

わたし○○な新人です!/21

目に見えない司令塔が私たちのインフラを支える

初めての社会人生活はドキドキとワクワクの連続!いろんな業界で奮闘する新人さんたちをご紹介します!今回ご登場するのは、東日本機電開発株式会社に入社して5年目の斉藤 航大(さいとう・こうた)さん(27)。宮城の大学を卒業し、2021年に地元・盛岡へUターン。業務をスムーズに進めるコツや、お仕事で大切にしていることを伺ってきました。

蛇口をひねるときれいな水が出て、汚水は滞ることなく下水管を通って処理場まで流れ、電気は停電せず安定して自宅まで届く——。私たちがこうして24時間、安心して暮らせるのはなぜでしょうか。

それは、上下水道や電力設備などの機械に内蔵された「制御盤」や「受配電システム」という、機械を動かすための指示を詰め込んだ“司令塔”の役割を果たす装置が、常に正確に働いているからです。

「制御盤」のなかには、数えきれないほどの細かな回線が。まるで神経のよう

東日本機電開発株式会社は、機械のいわば“脳みそ”となる装置を設計し、現場ごとの条件に合わせてオーダーメイドで開発・製造しています。同社の技術はいまや、岩手・秋田のすべての市町村において何らかの形で導入され、今日も目に見えないところで私たちの生活の“当たり前”を支え続けています。

斉藤さんは関東圏での就職も視野に入れていたんですよね。東日本機電開発を選んだ理由とは?

僕は工学部で電気関係を学んでいたんですが、盛岡出身だったので地元でも就職先を探していました。ここの工場見学をしたときに、会社の雰囲気がよかったのと、機電事業以外に農業分野やエネルギーを用いた研究開発にも携わっていることを知って「いろんなことをやっている会社なんだ、面白いな」と思ったのがきっかけでした。

どんなところに雰囲気の良さを感じたのですか?

工場見学のときに、採用担当の方が「ほかの会社も見ながら、吟味して決めてくれたらいいからね」といってくれたんです。

個人の考えを尊重してくれている感じがしますね。

「そんなこと言ってくれるんだ」と、とても印象に残りました。実際に入社してみて、設計部門って個々人が黙々と作業するような感じではあるんですけど、相談すると先輩方は快く話を聞いてくれるし、自分が聞いたこと以上に答えてくれるんです。仕事はしっかりしながらも、雑談するときはみんな明るくて、堅苦しくならないようにしてくれているな、とも感じています。

部門の垣根や世代を超えて、楽しそうに話す斉藤さん(左から2番目)

神経を使う現場でもありますし、和やかな時間があるのは気分転換もできてよいですね! 斉藤さんのお仕事内容を教えてください。

上下水道を中心に「水を揚げる、水を送る」ためのポンプだったり、農家さんの田畑に使う農業用水の供給を調整するためのゲートだったり、それらをどんな条件のときに作動させるのかという、電気回路や装置の設計図を描いています。

いわば、機械の「脳みそ」となる部分を設計している?

そうですね。機械や器具だけが集まっても、それらを動かすための仕組み(回路)がないと動きません。24時間自動で動かしたり、危険を察知して緊急で動作を止めたり、設定通りに機械を運転するための細かな司令を詰め込んだものが制御盤になるんですね。例えば、雨が多く降ると用水路が氾濫してしまうので、水量を調整するためのゲートやポンプを動かします。どういう条件のときにゲートを閉めるのか、ポンプを動かして水を吐き出すのか。その装置を外に置くなら雨よけで屋根も必要だとか、お客さんの希望に合わせてオーダーメイドで設計していくんです。

顧客と現場の要望を調整しながら、CADを使って回路図を設計していく

普段は、どんなことを意識してお仕事をしていますか?

納品スケジュールを逆算しながら、さまざまな案件を同時進行で進めていくのですが、工場の生産量も決まっているので、製造部門に図面を渡さないと僕のところで仕事が滞ってしまうんですね。会社全体として、どうすればスムーズに仕事が進んでいくのか、優先順位のつけ方には気をつけています。

今、どのくらいの案件を抱えているのですか?

大小ありますけど、10個くらいあります。

それはすごいですね! 案件によって設計条件や納品日も異なりますし、複数の仕事を進めていくために意識していることはあるのでしょうか?

営業が案件を取ってくる段階で仕様の詳細を確認してくれていますが、設計を進める上で疑問点が出てくるため、再度その点を確認してもらっている間に、別の仕事を進めたりします。今足りない情報は何か、これが確認出来れば設計が進められる、といった見通しの精度を上げていくためには知識量が大切なので、先輩たちを手本にしながら経験を積み重ねていきたいと思っています。

なるほど。お仕事内容が専門的であるがゆえに、疑問点をどのように相手へ伝えているのかも気になります。

たとえ僕が制御盤や図面の細かな部分を読み取れたとしても、それをそのまま営業やお客さんに説明すると、かえって混乱させてしまうこともあると思うんです。何をどう伝えるか、伝えないほうがいいことは何か、そもそもどこまで求められているのかを考えながら、力を注ぐポイントを見極めるようにしています。そうはいっても、どんなふうに伝えたら自分の意図が伝わるのか難しいんですけどね。しっかりコミュニケーションをとっていけるように、意識しています。

デスクから大きな手帳を取り出してくれた斉藤さん。日記を綴りながら、こうして日々の仕事を振り返っている

お仕事のやりがいを教えてください。

複雑な回路をうまく動かせたときですね。自分が設計した制御盤が実際に形になって、ちゃんと動作したというところがモチベーションにつながっています。

休日はどのようにリフレッシュしていますか?

高校の頃からバンドでドラムをやっていて、大学でもサークルに入って活動を続けていました。その仲間たちと一緒に演奏したり、コピーバンドとしてライブに出たりもしています。

最後に今後の目標を教えてください。

今までは機械の全体の制御盤を担当するというより、部分的に設計することが多かったので、設備を丸ごと設計できるようになったり、これまで触れてこなかったタッチパネルがついた機材の制御盤などを担当できるように、任せてもらえる仕事の規模を大きくしていけるように頑張っていきたいです。

「継続は力なり」という言葉がぴったりな努力家の斉藤さん

斉藤さんは「積み重ねを大切にする」新人さんでした!

チームで仕事をしている現場では、特に優先順位の意識やスピード感が重視されます。
どれから着手すべきか、どの完成度まで仕上げてバトンタッチするかを自発的に考え、日記をとりながら自分自身を振り返る斉藤さん。
日々の忙しさで流されがちな内省の時間をしっかりと持ち続けるその姿に、取材を通して大きな学びを感じました。

(取材時期:2025年10月)

東日本機電開発に興味を持った学生さんにメッセージ!

東日本機電開発は電気と水で地域のインフラを支える会社です。目立たない会社ですが、暮らしに不可欠な役割を担っています。私たちと共に地域の縁の下の力持ちとして、未来を築いていく若い力をお待ちしています!

■東日本機電開発株式会社
上下水道や電力設備、交通機関、インフラ関連施設などの巨大で複雑な設備を、安全に動かすための仕組みを設計・製造。これら機電事業のほか、農業に関する環境事業や、持続可能な未来につながるエネルギー技術の研究など、幅広く事業領域を展開しています。

▶︎シゴトバクラシバいわて
https://www.shigotoba-iwate.com/kyujin/detail/030007-0000000282120