interview
2026/1/14 掲載
岩手女子ホンネトーク/04
首都圏で岩手の魅力をPRする『anecco.(あねっこ)』という女子会があります。全員が岩手県出身で、東京近郊在住。今回は5人のメンバーに集まってもらい、岩手のことを赤裸々に語ってもらいました。第4回のテーマは、「岩手に期待すること」。移住や観光のこと、人口減少のことなど、いろんな意見が出ましたよ。

あゆっち
岩手県北上市出身。大学進学で上京し、神奈川県の中小メーカーのSDGs推進室に勤務。こちらでスキルや経験を得て、将来は何らかの形で岩手に貢献したいと考えている。

もえっち
岩手県岩泉町・盛岡市出身。大学進学で上京し、現在はインターネットメディアの番組制作に携わっている。さんさ踊りにも参加するなど、岩手とのつながり方を模索中。

れなっち
岩手県北上市出身。地元の大学を卒業後、東京の人材会社に就職。転職を経て、セキュリティソフトの営業として勤務。都内で活動する「赤坂さんさ」の運営に携わっている。

まりっち
岩手県盛岡市出身。地元の大手企業に勤務したのち東京のベンチャー企業に転職し、人事・総務・広報を担当。出産を機にフリーランスとして活動しながら、絶賛子育て中。

さおっち
岩手県一関市出身。地元の大学で社会福祉を学んだのち、千葉県の福祉系企業に勤務。マイホームで夫と1歳の子どもと3人暮らし。老後に夫婦で岩手にUターンするのが夢。
岩手の良さを大事にしつつ、
新たな魅力を作っていけたら


最終回のテーマは「岩手に期待すること」。こんな岩手になるといいなとか、ここを変えてほしいなとか、自由にどうぞ。

私は、岩手にもっと自信を持ってほしいなと思いますね。先日、岩手のUIターンイベントで物販のお手伝いをしたんですけど、参加者の方が「移住の圧が強過ぎる」というようなことをいっていました。岩手に興味のある人はいっぱいいると思うので、自分たちの魅力に自信を持って、気軽に立ち寄れる雰囲気作りをしたほうがいいのにって感じたんですよ。「1回遊びに来る?」ぐらいの誘い方でいいんじゃないかな。

UIターンという言葉も重いというか、近づくのにも勇気がいりそうな感じがしますよね。

私は、そんなに頑張らなくていいんじゃないかなって思うんです。誰でも彼でも「おいでおいで!」っていうより、むしろ「岩手のここが好き!」っていうマニアックなファンを拾ったほうが、結果としてどちらも幸せなんじゃないかと。

誰でもOKっていわれると、「私じゃなくてもいいかな」って思っちゃいますよね。

観光でどこかの地方に行くとしても、キャンペーンをやっているから行くんじゃなくて、「この伝統工芸が見たい」とか「この店に行きたい」とか、明確な目的があって行く。呼ばれなくても自ら行きたくなる、そういう動機づけの部分を大事にしたらいいんじゃないかと思います。

移住や誘客以外にもなにかありますか?

私は、そのままでいてほしい派なんで、今の良さを変えることなく継承してほしいと思っています。だけど、ファンづくりはすごく大事だし、「津波てんでんこ」のように岩手だからこそ発信すべきこともあるので、そこは若者がもっと頑張るところかなって感じています。

岩手に住んでいる人自身が、岩手をもっと好きになってほしいなって思います。一度岩手を出て、また岩手に戻って働いている友だちや先輩がいるんですけど、そういう人たちは仕事にも前向きだし、岩手を楽しんでいる。でも、進学も就職もずっと岩手だった友だちに「仕事が楽しい」っていう人は少なくて、都会に引け目を感じてる人が多いんです。だから、岩手っていいところで、そこで働けることが幸せなんだと誇れるようにしていけたらいいですよね。

私も小中学生の頃は、「北上は田舎だし…」と思っていて。でも高校で市外の友だちから、「桜が有名だよね」とか「映画館もあっていいな」とかいわれて、確かにいいところがいっぱいあるんだなって気づいたんです。外に出てみて気づく良さ、逆に外の人からいわれて気づく良さってたくさんありますから、まだまだ新たな魅力を掘り起こせるかも。

どこの県でも人口減少や若い女性の流出が課題になっていますが、その点はどうですか?

たまに岩手に帰りたいなって思う時はあるけど、お給料や家のことをリアルに考えれば考えるほど難しいです。だから、流出そのものを止めるのは難しいと思うな。現実的なのは、フルリモートで二拠点生活というのが一番いいんじゃないかと思うんですけど。

私も二拠点生活が理想ですね。岩手の人を応援しながら、東京や県外で頑張っている人もつなぎたいと思っているので、二拠点を行き来しやすい環境が整うと嬉しいな。

何かに目的を持って岩手を出る人が多いから、いざ帰るとなっても、その代わりになるものが必要になりますよね。仕事なのか趣味なのか家庭なのか、東京を捨てても有り余る何かがないと戻れない…ということはあると思います。

仮に東京の人と付き合ったとして、その彼を岩手に引っ張っていくのはすごくハードルが高いと思うんです。だったら東京で岩手出身者の街コンをガンガン開いて、岩手同士のマッチングをしたほうがいいんじゃないかと。岩手出身の人はめっちゃいるんで、可能性は高いですよね。

首都圏にいる岩手の人って、つながりたいと思っているからいいかも。岩手を出たことがあるかないかも価値観に影響があると思うので、パートナーという視点だと一度出ている人のほうが、考え方が近くなりそうに感じます。

どういうところで価値観の違いを感じますか?

私はいろんな情報を知りたいタイプで外に出ていくのが好きなのですが、外に出ることや新しく何かに取り組んだりすることに少し躊躇いがあったり、ハードルを感じやすかったりするのかな、と思うことがありますね。

東京で新たにチャレンジしたことを地元の友だちに話した時に、「すごいね、遠い人になっちゃった」といわれたときはショックというか、そんなつもりはないのになぁと思いました。

現状を大切にしたい人が岩手に残って、何かに意欲のある人や変化に躊躇がない人が外に出がちな状況があるのかなと思います。県外に目的をもって出た人が岩手に帰りたいと思ったときに、望む仕事ができる会社や仕組みが岩手にあると嬉しいなと思います。

首都圏で働く人たちの現実も踏まえた上で、いろんな働き方・暮らし方ができる選択肢を増やしていくことが求められているように思いますね。さまざまなお話が聞けて参考になりました。ありがとうございました!
前回までの記事はこちら!↓
第1回:岩手は好きなんだけど戻れないワケがある
第2回:上京女子たちが指摘する岩手のしんどさとは!?
第3回:疲れた心が浄化される、癒やしのチカラがすごい!





