interview
2025/11/14 掲載
こんな仕事があるのか岩手/18
「地方は仕事が少ない…」と思っているとしたら、それ、誤解です。岩手には意外な職種や面白い仕事がいろいろあるんです。今回は、株式会社CREDOで働く四日市楽斗(よっかいち・がくと)さんにインタビュー。運動療育とはどんなものなのか、詳しいお話を伺いました。
株式会社CREDOは、岩手県初となる運動療育型児童デイサービスを運営しています。「運動療育ってなに?」という人も多いかもしれませんが、これは運動することで右脳と左脳のバランスを整え、協調性やコミュニケーション能力、認知能力を発展させる療育のこと。同社は盛岡市内に3店舗を展開し、発達障害などを抱える小学生から高校生までの子どもたちを受け入れています。

2024年にCREDOへ入社した四日市さんは、緑が丘店で指導員として働いています。四日市さんは大学時代に別の企業が運営する放課後等デイサービスの介護体験に参加し、この仕事に興味を持ったのだそう。
「大学生の頃は東京で暮らしていましたが、地元で就職したいと考えて当社を選びました。今はボールやフープなどを使った運動療育のほか、学習支援も行っています。ときどき上手くできず泣き出してしまう子もいますが、気持ちが落ち着くまで一緒に過ごすなど臨機応変に対応しています」

四日市さんの一日の流れは、午前中に事務作業をこなし、午後は子どもたちを学校までお出迎え。来所後は運動療育だけでなく、一緒に遊んだり勉強をしたりして、終了後は自宅へと送り届けます。なかには遠方から通う子もいますが、その場合は保護者が迎えに来てくれるそうです。
CREDOの代表取締役を務めている山門武志(やまかど・たけし)さんは、「今は発達障害を抱えるお子さんがどんどん増えていて、市外から通うケースも少なくありません。利用を希望する人が多いので、これから少しずつ店舗を増やしていきたいと考えています」と語ります。

実は山門さんは、運動療育型児童デイサービスを開く前にドイツへ短期留学をしていました。ドイツは運動療育の元となったコーディネーショントレーニング発祥の地であり、最先端の運動学が学べる場所。そこで基盤となる知識を得て、CREDOのプログラムに生かしました。
「発達障害の子は周りよりもできないことが多く、自信を持てずにいます。運動療育はただ体を動かすだけでなく、みんなと協力したり動きを真似したりしながら『できた』という成功体験を得ていくもの。ここで体験することが良い刺激となって心身の機能改善を促し、自己肯定感を高めることにつながっていくのです」

実際にCREDOを利用した保護者からは、「ここに通うようになってから運動が好きになった」や「以前よりも落ち着いて周りと接することができるようになった」など、うれしい報告が続々と届いているのだそう。
山門さんは、「私たちは子どもたちに『この運動をしなさい』と強制するのではなく、『楽しい!もう一度やりたい!』と思えるような環境を重視しています。そのためスタッフに求めるのは子どもたちを笑顔にすることですし、そういう雰囲気づくりができる人に、ぜひ仲間になってほしいと思っています」と教えてくれました。

「子どもたちと関わる仕事が好きなので、就職して良かったです」という四日市さんにとって、やりがいが得られることはもちろん、残業がほとんどないことや土日にしっかり休めることも魅力を感じるポイントなのだそう。「たくさん経験を積んで、将来はリーダー的存在になりたいです」と、充実した様子で語ってくれました。
(取材時期:2025年9月)
CREDOに興味を持った学生さんにメッセージ!
「子どもたちの「できた!」という笑顔は、あなたの力で生まれます。
CREDOは、失敗を恐れず挑戦する人を全力で応援する職場です。
子どもと一緒に成長し、自分の可能性を広げたい――
そんな想いを持つあなたを、心から歓迎します。」

■株式会社CREDO
2016年に創業し、スポーツ施設やフィットネスクラブのほか、岩手県では初となる運動療育型児童デイサービスを運営。運動療育を通して、障がいを抱えた子どもたちの脳や神経、感覚の機能改善を図っています。「誰でも、いつでも、発達支援が受けられる場所」として、子どもたちの笑顔と未来をサポートする企業です。
■企業サイト
https://credo-coltd.com/





