interview
2025/10/23 掲載
わたし○○な新人です!/16

初めての社会人生活はドキドキとワクワクの連続!いろんな業界で奮闘するピカピカの新人さんたちをご紹介します!今回ご登場するのは、IGRいわて銀河鉄道に入社して5年目の、杉山里空(すぎやま・りく)さん(27)。 鉄道会社に就職するきっかけになった出来事や、専門的な知識がゼロの状態からこれまで続けることができた理由とは…?
IGRいわて銀河鉄道は、岩手県を中心に沿線市町や地元企業が出資する「第三セクター方式」の鉄道会社です。盛岡駅から青森県三戸町の目時駅までを結び、地域の通勤・通学や観光を支えています。
その中で、地域に根ざした鉄道として自治体と連携した日帰りツアーの開催や、小学生の親子を対象とした自由研究のサポート企画など、さまざまな地域との連携を行い、交通インフラだけではない多面的な役割も果たしています。
今回お話を伺ったのは、入社5年目の杉山さん。滝沢市出身で、高校卒業後は管理栄養士の資格を取得できる盛岡大学栄養科学部に進学しました。就職活動をする際に資格を活かした就職先も考えていたそうですが、最も重視していたことは「働きやすさ」でした。
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杉山さん、こんにちは!鉄道会社に入社したきっかけを教えてください。

IGRは高校時代に通学で利用していたため、自分が知っている企業として親近感を抱いていましたし、地域に根ざした会社であることに魅力を感じていました。資格を活かした栄養系の就職先も検討していたのですが、就職活動では特に働きやすさを重視していて、先輩から「IGRは休暇を取得しやすい」と聞いたことが入社を決める大きなきっかけになりました。
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働きやすさが決め手だったんですね!
現在はどのような業務を行っているのですか?

列車を安全かつ正確に運行させるため、信号機や踏切、列車の位置を検知するセンサーなどの信号通信設備の点検・保守・修理を行っています。実際に現場に出向いて作業することが多い一方で、配線図の作成・確認や、作業を依頼する業者との打ち合わせなどのデスクワークも担当しています。

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鉄道の安全に関わる大事な仕事を担当しているんですね。
入社後、どのように仕事を覚えていったのですか?

電気系の知識を身につけるために基礎から学ぶ必要がありましたが、先輩たちが定期的に開いてくれる勉強会で専門的な作業を覚えたり、わからないことがあれば質問をして教えてもらったり。初めて知ることばかりでしたが、地道に勉強を重ねながら、着実に業務を習得していきました。
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仕事をする中で不安もあったと思いますが、どのように乗り越えていったのですか?

仕事内容を覚えるまでは業務の全体像がつかめず、不安を感じることもありましたが、難しい仕事でも継続することでおもしろさを見出せると思っていて。「石の上にも三年」ということわざのとおり、約3年経ってようやく仕事がわかってきました。この仕事は一人前になるまで7年かかると言われているのですが、5年目の現在では、8割程度理解できている状態です。
また、上司や先輩、同僚との関係が良好で、互いに学び合える環境があることも、仕事の励みになっていますね。

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仕事をする中で大変だと感じることはありますか?

夏場は茂った木々が信号機を隠してしまうので伐採作業がありますし、冬場は極寒の中で通信設備の点検やメンテナンス作業などがあり、体力的にもなかなかハードです。
また、老朽化や動物の影響でケーブルが断線してしまうトラブルが発生することも。そんな時は昼夜を問わず現場に向かい、一つずつ電気を流して不通箇所を特定するという、根気のいる作業が求められます。
これらの作業は列車の安全のために欠かせないものです。そのため、責任を持って一つひとつの作業に丁寧に取り組むことを心がけています。

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なるほど…。忍耐力や集中力が必要ですね。

列車の安全な運行は当たり前であり、その当たり前を守るために私たちは全力を尽くしています。お客様から直接感謝されることは少ないのですが、「この線路を自分たちが守っているんだ」という誇りがモチベーションにつながっていますね。トラブルを未然に防ぎ、お客様の時間を守っていると感じるときや、新しい技術や知識を習得してできることが増えたときに達成感と喜びを感じます。
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杉山さんやメンバーの皆さんのおかげで列車の安全な運行が守られているんですね!

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杉山さんの趣味やリフレッシュ方法を教えてください!

趣味はマラソンです。いわて盛岡シティマラソンや東京マラソン、沖縄マラソンなどに出場しています。フルマラソンのベストタイムは2時間30分です! 平日は10㎞、週末は20㎞ほど走っていて、職場から走って帰宅することもあります。ただ、苦痛を伴っているので趣味というよりは競技としてやっていると言う方が適切かもしれません(笑)。
リフレッシュの方法は旅行や料理、同期と遊ぶことですね。毎年2回ほど大きな旅行に出かけていて、最近では10日間の休暇を取得して車で鹿児島まで行き、九州旅行をしました。30歳までに47都道府県を制覇したいと思っていて、制覇まで残り10県ほどです!

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会社の働きやすい環境を活かして、ワークライフバランスが取れた生活を送っているんですね!
最後に、今後の目標を教えてください。

現在勉強している「電気工事士」の資格を取得することです。電気への理解を深め、日々の仕事に活かしていきたいと思っています。
今後の部署異動では、車掌や広報、企画の業務を担当することも考えられるので、異動先でも前向きな姿勢で楽しんで仕事をしていきたいですね。
杉山さんは、「継続を強みにしている」新人さんでした!
責任感を持って日々の業務に取り組み、「列車の安全運行」と「お客さまの時間を守ること」に貢献している杉山さん。インタビューを通して仕事に真摯に向き合う姿勢や、前向きに学び続けようとする意欲が伝わってきました。 また、マラソンの練習にも力を入れており、その地道な努力はまさに継続の積み重ね。日々の練習で培った「諦めない力」や「継続力」は、仕事にも良い影響を与えています。今後も継続力を活かし、鉄道の安全を支える存在としてさらなる活躍が期待されます!
(取材時期:2025年8月)
IGRいわて銀河鉄道に興味を持った学生さんにメッセージ!
各種企画きっぷなどの取り組みを通じて通勤・通学・通院など地域の生活の足を守る公共交通機関として鉄道事業を中心に旅行業や不動産事業などを行い、各種事業で活気のある地域づくりに貢献します。
私達と一緒に暮らしやすく、にぎわいのある地域づくりをしてみませんか。

■IGRいわて銀河鉄道株式会社
東北新幹線盛岡~八戸間の延伸に伴い、並行在来線を運行する会社として2002年12月に開業。岩手県北のインフラを担う会社として「かけがえのない鉄道である」こと、「まちづくりに貢献する」ことをテーマとして沿線地域に根を張る取り組みを続けています。安全・安定した鉄道サービスを提供することはもちろん、沿線地域のにぎわいを生み出すことを目指し、便利なきっぷの発売や新駅の開業など駅に人が集まる仕掛けづくりに取り組んでいます。
▶︎シゴトバクラシバいわて
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