interview
2025/1/20 掲載
わたし○○な新人です!/09
初めての社会人生活はドキドキとワクワクの連続!いろんな業界で奮闘するピカピカの新人さんたちをご紹介します!今回ご登場するのは、岩手県警察に入って5年目の小島洸太(こじま・こうた)さん。交番勤務で毎日忙しい小島さんに、警察官になった経緯や仕事の魅力、将来の目標などをお聞きしました。
本州一広い岩手の安全安心を守る岩手県警察では、2400人以上もの職員が働いています。警察官とひとくちにいっても、その仕事はさまざま。地域、生活安全、刑事、交通、警備、警務の6つの職務に分かれ、事務職員や技術職員など、組織を支える一般職員もいます。
警察官として最初に配属されるのは「地域課」で、各警察署の交番・駐在所で「おまわりさん」として勤務しますが、小島さんはどんな仕事をしているのでしょう。
小島さん、こんにちは! 宮古市出身とのことですが、警察官を目指したきっかけは?
実家は餅屋を営んでいるのですが、小学3年生の時に震災が起こり、店も被災しました。こうした経験から、地域の役に立つ仕事をしたいと思ったんです。埼玉にいる叔父が警察官だったこともあり、いろいろ相談できそうだなと思ったことも大きいです。
警察官になると、まずは警察学校に入校するんですね。
そうなんです。警察学校では、警察官としての心構えや仕事に必要な知識、逮捕術や拳銃の技術などの基礎を学びます。規則・規律はもちろん、指導も厳しかったのですが、そのおかげで今の自分があるなと思いますね。特に同期の存在が支えになり、挫けそうになった時も励まし合いながら乗り越えることができました。団体生活を通して、協調性や自主性が身についたように思います。
新人警察官は、まず交番や駐在所に配属されるんですね。
最初は盛岡市の中ノ橋交番で、今は加賀野交番に勤務しています。1年に一度、家々を回って住民の確認を行う巡回連絡や管内のパトロール、事件・事故の初動対応を行うのが主な仕事です。中ノ橋交番は飲食店が多く、加賀野交番は高齢の方々が多いエリアなので、地域によって対応する住民も交番の特色も違うんです。
住民の方々とお話しするのは緊張しますか?
最初はスムーズに言葉が出てこなくて苦労しました……。だから会話を重点的に磨こうと思って、積極的に話しかけたり、世間話のネタを探したり、意識して会話をするようになったら以前よりだいぶ話せるようになりました。
取り扱う事案も幅広くて大変そうですね。
拾い物・落とし物の対応から事件・事故まで、本当にさまざまなことに対応しますので、ある意味なんでも屋な側面はあるかな。でも、一つひとつの現場が勉強ですし、経験値として積み重なるので、どんなことも自分の糧になっていると思います。
堅い仕事のイメージがあると思うんですが、同じような業務でも日々いろんな変化があり、刺激をもらえる仕事でもあります。交番内でも職員同士すごく仲がいいですし、気兼ねなく何でも相談できますね。
仕事をする上で気をつけていることはありますか?
警察官はいろいろなケースに対応しますので、まず話を聞き出すことが大事。相手が話しやすいように、安心して心を開けるように、親しみがあって、なおかつ丁寧な対応を心がけています。向き合うのは「ひと」ですから、一番大切なのはコミュニケーション力じゃないでしょうか。
とはいえ、住民の方々の中にもいろんな人がいますよね…。
巡回連絡で訪問した時に、「本当に警察官なのか?」と疑われたことがありました。防犯意識が高いことはいいことなんですが、信用してもらえないことにちょっと驚いてしまって…。そんな中で、住民の方から「ありがとう」とか「ご苦労様だね」と声をかけてもらうと、「頑張ろう」という気持ちが湧いてきますし、励みになりますね。
交番勤務は三交代制だそうですがお休みの日はどう過ごしているんですか?
高校時代からラグビーをやっていたので、岩手県警ラグビー部に所属して試合に出たりしています。2023年にはフランスで開催されたワールドアマチュアラグビーフェスティバルに、いわて選抜チームのメンバーとして参加してきました。
休日も筋トレをしてるように思われがちですが、実はインドア派(笑)。ジムでトレーニングをしない日は、家で漫画やアニメ、音楽を楽しんでいますね。
インドア派とは意外です! 最後に今後の目標を教えてください。
将来的には鑑識を目指しているので、自主的に専門の勉強をしたり、先輩から教わったりしています。交番の業務との両立は大変ですが、目標に向かって勉強するのは楽しいですよ。いずれ、どの課であっても県民の皆さんの安全を守るという目的は同じ。仕事を通して成長をすることで、少しでも貢献していきたいですね。
小島さんは、「努力をチカラにする」新人さんでした!
住民の方々とコミュニケーションを取れるように会話力を磨いたり、コツコツと専門分野の勉強を重ねたり、未熟さを補うために努力を惜しまない小島さん。一見ポーカーフェイスですが、その奥には熱い想いを秘めているように感じました。
(取材時期:2024年11月)
岩手県警察に興味のある学生にメッセージ!
警察の仕事は幅広く、たくさんの人が、それぞれの能力、得意なことを生かす場があります。
岩手県、岩手県民の安全安心を守る、かけがえのない、働きがいのある仕事です。
また、頼りになる仲間たちと、充実した福利厚生により、安心して働き続けることができることも魅力です。
説明会や各種イベントを開催していますので、ご参加いただき、岩手県警察をより深く知ってください。
(岩手県警察本部警務部警務課採用係)
■岩手県警察
県民の暮らしを守る岩手県警察は、岩手県公安委員会の管理のもとに警察本部と警察署、警察学校が置かれています。警察本部は「警務」「生活安全」「刑事」「交通」「警備」の5部門で構成され、16の警察署や署管内に設置されている交番・駐在所が24時間体制で県内各地域の安全安心を守っています。警察官は警察学校を卒業後、警察署の交番・駐在所で勤務し、その後それぞれの適性にあった部署へと異動になります。