みんなの想職活動

interview

2024/10/10 掲載

わたし○○な新人です!/06

いい旅をつくるためにまずは自分が仕事を楽しむ

初めての社会人生活はドキドキとワクワクの連続!いろんな業界で奮闘するピカピカの新人さんたちをご紹介します!今回ご登場するのは、岩手県北自動車株式会社に入社して2年目の槻山 晴哉(つきやま・せいや)さん。学生の頃から憧れていたバスガイドになるまでの経緯や、仕事をする上で大切にしていることをお聞きしました。

岩手県北自動車株式会社(以下、県北バス)は、路線バスや高速バス、貸切バスなどを運行するバス事業と、旅行商品の企画や販売を行う観光事業を行っている会社です。そのほかに、インバウンドに対応した路線づくりや貨物と乗客を同時に輸送する取り組みなど、新しい事業にも挑戦しています。

県北バスの管理する路線バスの中には、「世界に推したい企業」で登場いただいた株式会社ヘラルボニーと、県北バスの親会社である株式会社みちのりホールディングスとの共創で生まれた「ヘラルボニーバス」も!

今回お話を伺ったのは、2023年に入社した槻山さん。岩手県内をはじめ、青森や秋田など、北東北をまわる観光バスのバスガイドを担当しています。なんと、槻山さんは岩手で唯一の男性バスガイド!その特徴も活かしながら、お客さんが旅行を楽しめるように、さまざまな工夫を行っているそうです。

槻山さん、こんにちは!まずは、旅行に関わる仕事に興味を持ったきっかけを教えてください。

幼い頃から旅行が好きで、ずっと旅行に関わる仕事に就きたいと考えていました。そこで高校卒業後は、トラベルビジネス科のある盛岡外語観光&ブライダル専門学校に入学したんです。

専門学校から旅行に携わる仕事の勉強をスタートしたんですね。

学校の授業の一環として参加したツアーで、男性の方がバスガイドをされていたんです。それまでは旅行を企画する仕事に就こうとしていたんですが、添乗員もしてみたいと思っていたので、男性でもできることを知って、興味を持つようになりました。そのなかで、県北バスは観光事業も行っているので、バスガイドだけでなく、旅行商品をつくる仕事にも携われる可能性があることから、入社を決めました。

バスガイドとしてどんな仕事をしているんですか?

みなさんが想像されるように、バスに乗っているお客さまに向けて、旅行先の地域や観光スポットの魅力を伝える仕事をしています。

ガイドをするときは、事前に原稿が用意されているのですが、それをただ読み上げるだけでなく、オリジナルのクイズを企画したり、自分が実際に行ってみて魅力に感じたことを伝えたり、お客さまに楽しんでいただけるように工夫しています。

運行前の準備や運行後のバスの清掃もバスガイドの仕事。お客さんの前に出る仕事だけでなく、観光バスの運行に関わるさまざまな業務を担当しています

お客さんを案内するのに、観光地の知識を覚えるのは大変ではないですか?

入社直後に3ヶ月間行われる新人研修で基礎的な知識や技術を学ぶことができるので、そのなかでバスガイドとしての土台をしっかりつくることができます。

また、添乗のない日に社内で開催される研修や旅行先での現地研修もあるので、たくさん勉強できる時間が確保されているんです。これまで知らなかった地域のことを知れるのは、とても楽しいですよ。

バスガイドをする上で、大切にしているのはどんなことですか?

自分自身が楽しまないと、お客さまにもその楽しさが伝えられないと思うので、まずは自分が旅行を楽しむことを意識しています。

バスガイドの表情や声色はとても重要で、僕自身が楽しんで明るくガイドできると、バスの中の雰囲気がよくなって、お客さまといい関係性を築くことができます。

お客さまの様子を見ながら、なるべく一人ひとりの方に話しかけて、みなさんと仲良くなれるようにすることも心がけていますね。

自身が旅行好きだからこそ、「仕事を通して、色々な場所に行けるのも仕事のやりがいのひとつです」と槻山さんは話します

お話を聞いていると槻山さんが、本当に楽しんでガイドをされていることがよく伝わってきます!

学生の頃はあまり人前に出るタイプではなかったので、就職したばかりの頃はとても緊張していたんですけどね。滑舌やイントネーションなど、話し方の調整にもとても苦労しました。

バスガイドは観光地の知識が豊富であればいいということではなく、移動しながら変化する車窓の景色に合わせて、話をするタイミングや伝え方がとても重要です。

それらが一通りできるようになるまでは、大変だなと感じることが多かったんですが、今はできることが増えて、本当に楽しく仕事させてもらっています。

これまでたくさんの観光地に行っていると思うんですが、特におすすめのコースはありますか?

盛岡から宮古と岩泉に行くコースが一番おすすめです。県北バスの得意なコースで、浄土ヶ浜や日本三大鍾乳洞のひとつである龍泉洞をまわります。

岩手の有名な観光地をまわりながら、写真映えするきれいな景色を見て、海も山も堪能できる。最後は盛岡に戻ってくるので、自然も街も楽しむことができる岩手の魅力が詰まったコースだと思っています。

「このコースは絶対一度はまわってみてほしいです」と槻山さん。浄土ヶ浜は、入社1年目に一番多くガイドを担当した場所だそう。槻山さんにとっても思い入れの強い観光スポットです

最後に今後の目標を教えてください。

今はまだ北東北のガイドしかできていないのですが、より経験を積んで、ほかの地域のガイドもできるようになりたいなと思っています。

また、唯一の男性バスガイドという特徴を活かしながら、添乗するお客さまにたくさん楽しんでいただき、もっともっと岩手や東北の魅力を伝えていきたいですね。

槻山さんは、「仕事を楽しむ」新人さんでした!

自分の好きなことを仕事にして、一緒に旅行をするお客さんも、自分自身も楽しむためのバスガイドを心がけている槻山さん。常に笑顔でお話される様子からも、槻山さんの充実した仕事ぶりが伝わってくるインタビューでした。

(取材時期:2024年7月)

岩手県北自動車に興味のある学生にメッセージ!

私たちの仕事に対するエネルギーを支えているもの。それは、仲間たちとのチームワークです。運転士、バスガイド、整備士、営業、スタッフ。さまざまな職種の人が協力しあって、はじめてバスのビジネスは成立します。そして、このチームワークから生まれるのが、新しいことへチャレンジしていく力です。
私たちは、これからも地域の人々の安心・安全を支え、未来に向かって新たなチャレンジを続けていきます。

■岩手県北自動車株式会社
岩手県、青森県を中心にバス事業、観光事業を展開している岩手県北自動車株式会社。盛岡に本社を構えるほか、県内の他市町村や東京、宮城、青森に全部で21の営業所があります。公共交通機関として、地域の人々の足を支えながら、インバウンドに対応した新しい路線づくりや、貨物とお客さまを同時に輸送する取り組みなど、新しい事業にも次々とチャレンジするバス会社です。
http://www.iwate-kenpokubus.co.jp/


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https://www.shigotoba-iwate.com/kyujin/company/24000010050140